一般の家はもちろん…
今や、当社の一つの特徴となりつつある、大物の“塗り”。神社・仏閣はもちろんのこと、各都道府県の曳山などの祭や神事に使うものなど、種類もいろいろありますが、とにかく大きいものが多いです。これに合わせて、工場のスペース、機会のキャパなど大物用ライン(主に建具や建築部材用)も完備しております。とは言え、限界もございますので、事前の打ち合わせは必要です。何なりとご相談くださいませ。
良い塗りは、良い研きから!
文化財などで、歴史的価値を問われる場合は、そっとおさえつけて修理しなければならないこともあります。それ以外の場合、たいてい当社では徹底的に素地まで研ぎおとしてから塗りこむことにしています。(通常、研ぎも機械化しており、写真のように手作業ですることは珍しいです。)
というのも、押さえ込んで塗った場合、もし残した下塗りに弱くなった層があった場合そこから剥げてくることが充分考えられるからです。
磨くことにより、長持ちさせる!
昨年手がけました埼玉県川越市の連雀町の曳山の塗りかえ(このページの写真はすべて、この作業風景です。)ですが、完全に木地まで出して塗り直しましたから物性は万全だと考えています。“塗師屋”は上から順に擦り減ったのならぜんぜん恥ずかしくはないですが、まだ寿命の残った膜が下から剥がれるのはなにより恥ずかしいのです。
研磨に始まり、研磨に終わる…とまでは言いませんが。
通常の塗装工程でいくと、不透明塗装の場合 木地磨き 木地固め 下地 研ぎ 下塗 研ぎ 中塗 研ぎ 上塗 研ぎ 磨き 呂色。透明塗装の場合  木地磨き 着色 目止め 下塗り 研ぎ 中塗り 研ぎ 上塗り、といったように作業は進みます。一般の方々はあまりご存じないと思いますが、塗るという作業は、刷毛塗りであれスプレーであれ技術は要求されますがそう手間はかからなくて、削るという作業にかなり手間暇がかかります。 

「漆について」…ちょこっと知識(^o^)y

ウルシの木の樹液(漆、うるし)は塗料や接着剤として古来より活用されてきました。
漆は素材の腐朽を防ぎ、酸やアルカリにも強いため、木製品などを長持ちさせる優れた生活資材として親しまれてきました。
また、塗りあがった肌の美しさから、わが国においては美術工芸としても発展し、日本各地で産地が形づくられています。
英和辞典に(japan/漆、漆器)と記されているとおり、漆工芸は日本を代表する伝統工芸といえます。

【ウルシの良さ】 漆が化学塗料より優れている点。

  1. 天然の素材だから毒性が全くありません。
  2. 自然の天然漆の香りです。化学塗料のような悪臭がありません。
  3. 塗った時のやせがとても少なめです。
  4. 金箔を貼ると色が自然で美しく仕上がります。
  5. 接着剤として大変優れています。(金箔などが剥がれにくい)
  6. 酸・アルカリ・塩分・アルコールなどの物質に侵されません。
  7. 高分子ですから拭けば拭くほど艶が出てきます。
  8. 電気の絶縁性も非常に高く、耐水性・防腐性が優れています。
  9. 紫外線に長期間当たらなければ数千年も持ちます。
  10. 「漆塗装」の表示でより高級グレードという好印象を与えます。
  11. 漆独自の三つの美感があります。
  • ふっくら感・・・表面張力が他の塗料より大きい。
  • 深 み 感 ・・・・屈折率が高い
  • しっとり感・・・漆の中のゴム質が水分を保湿する。(水々しい)
柳田漆工株式会社 yanaida@crocus.ocn.ne.jp